最近(2022年11月現在)、AVRでATtiny202-SSNRが熱い。円安やインフレの影響で値上がりしてしまったが、それでも1個60円でこんな高性能のマイコンが手に入るのはお買い得だ。2019年頃は1個40円だったのを確認している。尚、秋月電子通商では2022年11月現在売り切れている(前に買ったときは5個まとめて買ったのだが、どうせなら10個くらい買っておけばよかった…)。
そりゃそうだろう。同じ8ピンのATtiny13Aと比べて、完全上位互換だ。
ATtiny202 | ATtiny13A | |
プログラムメモリ | 2kB | 1kB |
EEPROM | 64B | 64B |
RAM | 128B | 64B |
GPIO | 6pin | 6pin |
ADC | 6ch | 4ch |
USART | 1ch | – |
I2C | 1ch | – |
SPI | 1ch | – |
タイマ | 16bit×2 | 8bit×1 |
価格※ | 60円 | 130円 |
※2022年11月現在
小さいながら、通信機能が充実しているのが嬉しい。外部機器(例えばDDSとかLCDとか)を制御出来るし、プログラムメモリもSRAMも同じ8ピンのATtiny13Aと比べると倍の容量だ。そして価格は半分以下。AVRで8ピンのマイコンが欲しいとなったら趣味レベルでは殆どATtiny202でいいと思う。
私はAVRの開発をする時はいつもCQ出版社 AVRマイコン・プログラミング入門 廣田修一・著を片手にしている。この本は2010年1月1日発行で、題材としてATmega88を使用している。ATmega328PやATtiny13Aをプログラムする時は、レジスタのアドレスや割り込みベクタの違いなど細かい相違点に気を付ければそう戸惑うことはなかった。
しかし、このATtiny202-SSNRはレジスタの名前からして全く違う。ポート設定やタイマなど、御馴染みの機能を使うにしても今まで触ったことがあるATmega328PやATtiny13Aとは違う設定用レジスタやビットがある。マイコン界での“Hello World”に当たる“Lチカ”プログラムを組むのも少し苦労したので、また別記事で取り上げようと思う。
偶然検索に引っかかったので訪問。
レジスタ構成なんかが従来のAVRと大きく異なっているので大変でしょうね。
「xmega」シリーズの系譜ですから。
AVR1000なんかのドキュメント読むといいですよ。
~とあるAVR使いより
コメントありがとうございます。始めは「なにこれ、全然違うマイコン?」なんて思いましたが、命令は大きく変わっておらず、レジスタ構成やメモリアドレスに気を付ければ以前より体系的になっており、寧ろ使いやすいかもしれないと思いました。
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