ルート策定と根拠 - ナルキッソスの聖地巡礼 -

まえがき

私がこの話を知ったのは友達が貸してくれたメディアファクトリーから出た文庫からだった。

その頃は2ちゃんねるでルートの議論がされていることを知らず、また調べようともせず、小説の記述と地図と道路時刻表を頼りになぜか自分で調べた。

当時は出発地点がどこかも分からないまま3、4日朝から晩までPCに向かい、時々小説を見ながらチェックしたものだ。

その功績が下記。病院から入間までは曖昧な記述しかないので確定できない。

入間から淡路島までは、ナルキッソス〜もしも明日があるなら〜 PortableのDXパックについてくる『セツミ先生』の聖地巡礼マップにより正解と確定。

入間から淡路島までは小説にはっきりと道路名が書いてあるので、考えられる道はほぼ1通りしかないのだが、どうせなら病院から入間までの道を『セツミ先生』の聖地巡礼マップにちゃんと書いてほしかった…

病院から入間までのルート予想と根拠

入間から先は聖地巡礼マップによりルートは確定している。小説と照らし合わせても矛盾点はない。問題なのはこの入間まで。小説から道を予測するのに役立ちそうな記述を拾ってみる。

小説だと、病院から入間までで時間と場所が分かる記述がほぼこれしかない。そこにゲーム版で病院を飛び出した直後に「水戸街道」というアイキャッチが加わるらしい。

『セツミ先生』の聖地巡礼マップの出発地点は水戸であり、水戸街道は現在の国道6号である。

たまにわき道にそれることもあるが、セツミたちは基本的に「国道を通った」という前提で話を進める。

リストの最後から推測すると、埼玉県の山の中から出てきて国道16号との交差点を右折して八王子方面に出る交差点は入間に限定すると1箇所しか考えられない。国道16号・国道299号・国道463号の交点である「小谷田交差点」だ。

そして、国道299号を山から下りてきたということは、「どこかの駐車場。山の中の寂しい場所。」は確定は出来ないが、道の駅ちちぶが一番可能性が高いのではないだろうか。(ただし、道の駅ちちぶは秩父市街地に近いところにあるのであまり寂しくないのではないかという反論もあると思う。夜だったから寂しく見えたんだよ!)

そして、水戸から下道だけで道の駅ちちぶに行くには、よっぽど無駄な遠回りをしない限りは必然的に国道140号を通らざるを得ない。

水戸から淡路島までの総走行距離は960kmなので、その数値を考えると無駄な遠回りをしたとは考えにくい。

すると、水戸以南の国道6号から国道140号までどうやって行くかという話になってくるのだ。

ここで時間軸に注目してみる。夕刻に埼玉県某所ということなので16:00くらいには埼玉県にいたということだろう。

夜、(中略)どこかの公園の側へと車を止めた六時間前に病院では平穏な午後を破った第一声が飛んでいる。これが13:00だと仮定するとどこかの公園の側に車を止めたのは19:00頃だ。3時間は埼玉県内を(同じ国道上ではないにせよ)移動している。

国道140号は埼玉県熊谷市にある「熊谷警察署前交差点」が起点だ。水戸街道と埼玉県熊谷市を短絡する国道というと、見事に国道125号が一致する。そして、国道125号は埼玉県内の区間もそれなりにあるから時間軸とも矛盾がない。

あくまで状況証拠的なものしかないが、私は水戸から入間まではこの説を推したい。

水戸から入間まで(暫定)

水戸市内のある病院(Start)
国道6号(水戸街道)

土浦市都和陸橋交差点:右折

国道125号

茨城県古河市三杉町交差点:左折

国道4号・125号重複区間

埼玉県栗橋町栗橋交差点:左方(インターチェンジのようになっており、ルート上は右折)

国道125号

熊谷市上之南交差点:右折

国道17号熊谷バイパス

埼玉県熊谷市代交差点:左折

国道407号

埼玉県熊谷市熊谷警察署前交差点:直進

国道140号

道の駅ちちぶ(セツミたちが一夜明かしたと思われる場所)

埼玉県秩父市上野町交差点:左折

国道299号

埼玉県入間市小谷田交差点:右折

入間から淡路島まで(確定)

国道16号

原作では言及されていないが、このときはまだ主人公はセツミが金を持っているのを知らなかったので八王子バイパスではないほうを通ったと思われる。国道16号旧道をトレースするにはかなり右左折が必要だがここでは省略。

神奈川県相模原市橋本五差路交差点:国道129号方面

国道129号

神奈川県厚木市金田交差点:右折

国道129号・246号重複区間

神奈川県厚木市田村町:直進

国道129号

神奈川県平塚市高浜台交差点:右折

国道134号

ここは確定ではないが、国道134号を大磯町方面へ少し進むとファミリーマートがあり、浜辺へ下りられる通路がある。それなりに広い駐車場とサーファーが着替えるための更衣室などもある施設で、この近辺で最も寄りやすい海岸だろう。

国道134号

神奈川県平塚市高浜台交差点:左折

国道129号

神奈川県平塚市榎木町交差点:左折「そこ……左折……」「これが1号線……当分は真っ直ぐよ……」

国道1号

平塚市榎木町交差点から名古屋市熱田神宮南交差点まで、実に290.6kmを走る。トレースするには当然何度か右左折をする。神奈川県内の西湘バイパスや箱根新道は有料なので非選択。静岡県内ではほとんど高速道路のようなバイパスがいくつもあり、多分優も走りやすい道を選んだだろうということでバイパスの方を選択。

愛知県名古屋市熱田神宮南交差点:右折

国道19号・22号重複区間

愛知県名古屋市日銀前交差点:直進

国道22号

岐阜県岐南町岐南インター交差点:左折

国道21号

滋賀県米原市西園寺交差点:左折

国道8号

滋賀県栗東市栗東第二IC「そこから、1号に戻って……」

国道1号・8号重複区間

滋賀県草津市草津3丁目「じゃあ、草津からバイパスに入って」

京滋バイパス(一般道区間・国道1号)

瀬田東IC:京都・大阪方面 ※実際の瀬田東ICは名古屋方面へのハーフIC。このICから京都・大阪方面へはいけない。

名神高速

大津SA

桂川PA ※セツミが苦しくなって寄ったPA。

大山崎IC ※桂川PAを出た後に「次のインターチェンジで下りた」とある。桂川PAの次のICは大山崎IC。

男山病院

大山崎ICから最も近かった元大学病院。病院を探してちょろちょろしていたはずなのでルートは省略。

名神高速

大山崎IC

吹田JCT

中国自動車道

神戸JCT

山陽自動車道

三木JCT

神戸西IC

神戸淡路鳴門自動車道

明石海峡大橋

洲本IC

国道28号

塩屋交差点:右折

兵庫県道76号洲本灘賀集線
灘黒岩水仙郷(GOAL)

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